ロシアのロマンス

人の心を美しく表した音楽

 

7月2日に開催するしらとり台コンサートvol4 で共演していただく、タチアナさんはロシア歌曲のご指導を得意とされています。

写真は、タチアナさんに歌っていただくロシアのロマンス「アカシアの花」。
ワルツ風の3拍子にアンニュイな旋律がまるでフランスのシャンソンのようです。

タチアナさんと練習していて、ロシアのロマンスとは、いろいろな表情があって感情豊かだな、と思っていたらこんなご説明を頂きました。

 

以下、タチアナさんがロシア歌曲について書かれたレポートから転載、抜粋します。

「ロシア語のロマンスという言葉は歌曲を意味します。
元々はスペイン語の言葉で歌を歌う、という意味の動詞でしたが、楽器の伴奏付きの声楽そのものを指す名詞に転化していきました。

スペイン起源のロマンスはロシアには18世紀後半から19世紀前半にフランスを経由して伝わってきました。
最初はフランスのシャンソンがフランス語で歌われました。
この時期にプーシキン、ジュコフスキー、レールモントフといったロシアの偉大な詩人が輩出し、彼らの詩にメロディをつけて歌うことが流行になりました。
やがてロシア民謡、ジプシー歌謡の要素を取り入れロシア独自の発展を遂げロシアロマンスというジャンルが現れることになります。

グリンカ、チャイコフスキー、ボロディン、タネーエフといったロシアの医大なクラシック音楽の作曲家、さらには、ソビエト時代のスプリードフといった作曲家が芸術的に一層洗練されたロマンスを創造し今日迄その伝統は続いています。
ロシアロマンスはロシア声楽芸術の中心に位置するもので、ロシアオペラにおいても、ロマンス的な雰囲気のアリアが数多くあります。
チャイコフスキーの代表的オペラ”エフゲニー・オネーギン”も、その一つに挙げられます。」

 

今回演奏する曲目の中にも、プーシキンの詩のものや、日本ではロシア民謡とされているワルラーモフ作曲の「赤いサラファン」のロマンスがあります。

 

日本でクラシック音楽に携わる身としてロシアをみると、それは本場、憧れの地であるのですが、実際にタチアナさんと練習していると、それがよく身に沁みます。
言葉の発音そのものから自然に湧き上がる音のニュアンス、陰影、リズム。
これらを技術的に学んで表そうとしてもなかなか難しい、まさに本物そのものの音楽文化がこれらのロマンスからもキラキラと表れているな、と思いました。

写真は、曲目の一つ「アカシアの花」。

この歌でのタチアナさんの自然なニュアンスの深みの美しいこと。
他のロマンスも、可憐な花の朝露がそれぞれ違う彩りで輝いているかのようです。

 

引用しましたタチアナさんのレポートの全文は、以下の画像にあります。

 

このレポートを読むだけで、「エフゲニー・オネーギン」も、他の作品たちにももっと触れたくなります。

そのタチアナさん、ご本人はとても明るくチャーミングで愛らしいお方です。日本語も大変お上手です。しらとり台コンサートvol4での素敵なお姿、ぜひ皆様にご覧いただければと思います。

 

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