夏の夕べのフランス音楽

夏の夕暮れ時 軽やかで彩り豊かなフランス音楽のひと時

 

 

いわゆるフランス音楽と称される代表的な作曲家にラヴェルやドビュッシーがいます。他にもフランスの作曲家は数多くいますが、なんとなく軽やかな雰囲気を想像しやすい作風の作曲家たちがそう呼ばれるような印象があります。

今回はそのラヴェルのヴァイオリンソナタ「遺作」、そして同時代のフランスのヴァイオリン音楽として代表的な作品であるフォーレのヴァイオリンソナタ1番での演奏です。

フォーレの1番のソナタは、颯爽とした青みがかった風が見えるかのような音楽、そのような印象があります。そのぶん、夏を過ぎるとどうも爽やかすぎるような感じ。晩夏ともなると夜は冷えるのにまだ薄着でいるような、この作品はフォーレがまだ若い頃に書かれたものです。

初めてこの曲を聴いた頃、ちょうどアルテュール・ランボーやマラルメの詩集をひもといていており、ランボーの10代の頃の詩「感覚」という作品にまるでこの曲の1楽章のような印象を受け、それはその後どれだけ月日が経っても変わりません。

 

そしてラヴェルの「遺作」は、彼のもう一つのソナタと違い単一楽章で作られています。個人的にラヴェルという人は非常に論理的な作品を書く人だと思っており、彼独特の洒落た無駄のないセンスと軽やかさを論理的にまとめあげている、そんな印象です。ラヴェルの音楽に触れるとまるで自分もセンスが良くなるような、そんな魅力を感じています。

ルクレールはバロック時代のフランスの人。この3番のソナタは明るく陽光が差し込む穏やかな部屋にいるような1楽章に始まり、この時代の作風に従って舞曲のリズムにのった4楽章へと続きます。

 

共演のピアニストは、今年春の自由が丘の古民家シェア奥沢でご一緒した苅谷麻里さん。苅谷さんはフランス音楽もとてもお好きで、特にラヴェルはご自身の感性とよく合うのだ、とお話しなさっておられました。NHK児童合唱団での伴奏で大変ご多忙でいらっしゃる中、多数のアンサンブルの演奏会にも出演されている敏腕ピアニストとの共演はとても頼もしい限りです。

 

会場のプリモ芸術工房は、東急目黒線洗足駅の改札を出たすぐのところにあります。こちらのピアノはよくお手入れされたスタインウェイで、かなり著名な国内外の演奏家の方々も多数演奏していらっしゃいます。この辺りの街並みは穏やかでありながら空気が若々しく、訪れることが私も楽しみです。

 

 

日時  8月6日 17時30分開演(17時開場)

場所  プリモ芸術工房

入場料 2500円

 

曲目  ルクレール ヴァイオリンソナタ第3番

ラヴェル  ヴァイオリンソナタ「遺作」

フォーレ  ヴァイオリンソナタ第1番

 

ヴァイオリン 田中幾子  ピアノ 苅谷麻里

 

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